2025年4〜6月放送ドラマを対象に開催した第124回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞の受賞作・受賞者を発表中。助演男優賞は芳根京子主演「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)の本田響矢が受賞した。
■生真面目で無口な瀧昌の不器用さを愛らしく見せて人気に
同作は昭和11(1936)年を舞台に、交際ゼロ日婚をした新婚夫婦の甘酸っぱい時間を描いた「ハートフル・昭和新婚ラブコメ」。本田は、なつ美(芳根)の夫で、帝国海軍・中尉の江端瀧昌役。端正な顔立ちはもちろん、生真面目で無口な瀧昌の不器用さを、愛らしく見せる演技がはまり役となり、初々しくて見ていて癒やされたと絶賛された。
■「ドラマに注いだたくさんの愛がきちんと届いた」
受賞を受けて本田は、「助演男優賞を頂けたこと、心から感謝します。芳根京子さんをはじめとするキャストの皆さん、スタッフの皆さんと一緒にこのドラマに注いだたくさんの愛がきちんと届いたと実感しました」と感謝を伝えた。
瀧昌を演じる上で意識したことを聞くと、「瀧昌の人柄が原作漫画や脚本に丁寧に描かれていたので、自分の余計な解釈は入れずに表現しようと思いました。ただ、昭和初期の海軍将校という役は、令和を生きる僕には遠い存在。資料や映像を見て茶わんの持ち方や姿勢、話す言葉などで時代の重みを出したいと思いました」と明かす。また、「詰め襟の軍服を着た自分を初めて見たときは不安でしたが、視聴者の方から『似合っている』と言っていただいて、少し安心しました」と撮影時を振り返った。
帝国海軍中尉の“瀧昌さま”に夢中になった視聴者は多く、投票コメントでも「イケメンの軍服姿の似合う俳優さんが現れて、みんなとりこになりました」「本田響矢さんの瀧昌さまにドはまりしました。第9話でなつ美さんに『酔った?』と聞くときの言い方、トーン含めあまりの破壊力にリピが止まらなかった」といった声があふれた。
■「瀧昌の気持ちはよく分かりました(笑)」
不器用ながら愛らしい瀧昌の性格が人気の要因でもあったが、本田「瀧昌は女性に不慣れですが、実は僕も人見知りで、高校時代は友達の前で女性と気軽に話せず、真っ赤になっていたので、瀧昌の気持ちはよく分かりました(笑)」と明かす。
「そんな瀧昌がなつ美と結婚して、彼女をどんどん好きになる。感情の高まり方に迷って、芳根さんに相談すると、『2人は何かきっかけがあるというより、一歩一歩、自然に近づいていくのでは』と言ってくれたので、自分の感覚を信じることができました」と、芳根の言葉で演技に確信が持てたという。そんな芳根に対しては「芝居の先輩としてはもちろん、主演としての在り方など、たくさんのことを学ばせていただきました」と、深い敬意をにじませていた。
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