秋元真夏、夢は小料理屋の女将「四ツ谷の荒木町がいいかな」…キャッチフレーズ「国民の嫁」への思い

Date: Category:エンターテインメント Views:1 Comment:0


 元乃木坂46の2代目キャプテンでタレントの秋元真夏が、32歳の誕生日となる20日に初のフォトブック「淡淡(あわあわ)」(幻冬舎刊、税込み2970円)を発売した。グループ卒業から2年半。「乃木坂の名前を今後も背負っていきたい」という意志や、自身のキャッチフレーズ「国民の嫁」への思いに加え、将来のひそかな夢についても語った。(堀北 禎仁)

 まぶしい笑顔。バラエティー番組でみせる人懐っこさ。「真夏」という名前がよく似合う。

 秋元は「一人になってみると、人見知りが結構、激しいし、よく言われていた『人たらし』の言葉とは真逆じゃないかって思うことが多い」と自己分析した。

 夏に必ずツアーがあるなど、1年の活動の流れが決まっていた乃木坂46時代。卒業後は生活が一変し、慣れるまでに時間がかかった。

 「最初は緊張しても、それを共有する人がいない状態がすごく不安で。もう一回ライブをやりたい、安心する場所に戻りたいという気持ちは少しあったけど、やっと名前にグループ名をつけなくても自信を持って立てるようになってきました」。現在はTBS系「よるのブランチ」(水曜・後11時56分)で共演し、「お兄ちゃんのような存在」というお笑いコンビ「ミキ」の昴生(39)の存在も助けになっている。

 人生の転機は、乃木坂46の1期生オーディションに合格した18歳の時。「迷ってやめちゃうよりも勢いで飛び込むタイプなので、履歴書を送ってみようという気持ちになった。その一歩を踏み出して本当に良かったなと感じますね」

 愛されキャラを生かして中心メンバーとして活躍し、19年8月から3年半はキャプテンを務めた。「先頭に立って引っ張っていくタイプではない。みんなの横に寄り添って、一緒に相談しながら歩んでいくようなキャプテンを目指しました」

 悔いのない卒業だが、実は後悔が少しある。「ダンスをもうちょっと上手になっておけばよかった…! ライブを見返すと、一人だけワンテンポ遅れていたり、自信なさげな表情が出ていたり。余裕を持ってステージに立てるようにしておけばよかった」と努力家らしく反省した。

 キャプテンのバトンを託した梅澤美波(26)とは、よく連絡を取り合う仲だ。現在のグループを「めちゃめちゃ格好いい」と絶賛。後輩たちから刺激を得ている。「世代交代して、自分たちが乃木坂46であることに自信を持っている。その姿を見ると、つらいことや大変なことがあっても頑張れる。私も先輩として恥じないような姿でいられるように、というのは常に頭にあります」

 今回出版するのは、グループを卒業してから初の書籍。書き下ろしエッセーや直筆のロケ日記が収録され、30代の女性として大人っぽい表情を見せる。撮影は沖縄、岐阜・郡上八幡、秋田の3か所で1年間にわたって実施。「自分の名前と真逆の季節の撮影は初めて。今までと違う雰囲気が出せた」。秋田の雪景色は特に思い出に残っているという。

 タイトルの「淡淡」は自ら考えた造語だ。「将来なっていきたい雰囲気や理想に、当てはまる言葉。水彩絵の具をベタッと塗るのではなく、一滴一滴、ポタポタと薄く重ねるのが私らしいと思ってこのタイトルにしました。『私は秋元真夏という者です』と主張したいという気持ちがなくて、ジワーッとだんだん伝わっていけばいい。人になじんで寄り添うように受け取ってもらえたらな、っていう気持ちが強いです」

 秋元には、ひそかに抱く野望がある。「自称する『国民の嫁』というキャッチフレーズを、もっと広めていきたい。継続すれば何事も力になると思って諦めずに言い続けているけど、心が折れそうになるくらい広まっていない(苦笑)。料理好きですし、『国民の嫁』が自分のキャラになったらいいな」

 昨年、JA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」のオフィシャルサポーターに就任した。日本テレビ系「ヒルナンデス!」(月〜金曜・前11時55分)では料理を担当するなど、食に関する仕事は確実に増えている。「ロケでも配信でも、よくエプロンをして仕事をしている実感があります。キッチンに立つお仕事が多いので、徐々に『国民の嫁』への道はできているのかな」

 主婦が参考にしやすい家庭的な料理を追求し、最近の自信作はピーマンの肉詰め。「食材への目が肥えてきた。食育に関する資格も学んでみたい」と向上心は尽きない。

 「嫁」でいえば、そもそも結婚願望はあるのだろうか。「グループに入る前は20代での結婚に憧れを抱いていたけど、卒業して30代を迎えてからは、どうしても結婚したいというのはない。仕事に熱中したい時期ではあるけど、結婚33年目の両親を見ていると、2人で旅行に行っていて憧れます。結婚したら、両親を超える仲のいい夫婦を目指したいですね」

 結婚や出産を人生計画に入れながら、その先には「小料理屋を開く」という大きな夢がある。「昔から他人の相談に乗ることが、なぜか多かった。お酒を飲みながら話を聞く女将(おかみ)として、手料理を振る舞い、常連の方が集まってくるお店に憧れています。場所は四ツ谷の荒木町がいいかな」とはにかんだ。

 その夢がかなう頃には、「国民の嫁」の愛称も世間に知れ渡っていることだろう。「お店のお客さんから『もう、誰々の嫁になっちゃって』と言われて、それに『すいませんね…』って返すやり取りをしている感じがいいな〜」。真夏も真冬も、エプロンも割烹着(かっぽうぎ)も似合うタレントへ。秋元の可能性は無限に広がっている。

 ◆秋元 真夏(あきもと・まなつ)1993年8月20日、さいたま市生まれ。32歳。高校在学中の2011年8月、乃木坂46の1期生オーディションに合格。学業専念のため芸能活動を一時休止し、12年10月に復帰。桜井玲香の後任として19年8月に2代目キャプテンに就任。23年2月にグループを卒業した。特技は料理。156センチ。

Comments

I want to comment

◎Welcome to participate in the discussion, please express your views and exchange your opinions here.