すこしだけ眼鏡のつるを咥（くわ）えてる背景色は僕が塗るから 川崎市 新井将
＜評＞愛らしいしぐさである。きみはスケッチを進めている。背景は僕が塗ってあげる。ふたりの共作を想像してみた。
予言者の水晶玉の中にいるボクを見ている僕もまぼろし 新座市 睦月くらげ
＜評＞もう一人の自分を見ている。そんなとき自分の存在が不確かに思えてくる。
「LOVE♡」に嘘（うそ）はなきかとオムレツの余白がじっとわれを見ており 新宮市 小野小乃々
加藤治郎・選
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