28日にNHK「クローズアップ現代」(後7・30)が放送され、ドジャース・大谷翔平投手(31)の二刀流復活の裏側をドジャース同僚やブランドン・ゴームスGM、デーブ・ロバーツ監督らが明かした。
メジャーのマウンドで“リハビリ”する形で投手復帰を果たした大谷。投手復帰に向けて、試合前にリハビリ、投手練習を行い、夜に打者として試合出場していたが、体の負担を訴えた。何度か実戦登板した後に大谷から「体がきつい」と伝えられたというゴームスGM。「何度もダブルヘッダーをこなすようなもの」と理解を示した。
打開策を講じたのは大谷だったという。当初、7月の球宴明けの投手復帰が予定されていたが、「メジャーの試合で2イニングなら投げる準備はできている」と“オープナー”を申し出たといい、その後、フロントやコーチ陣を交えて話し合いが行われた。当時、ドジャース投手陣の多くが故障者リスト入り。ロバーツ監督は「彼の声に耳を傾け、方針を変えました」と振り返り、「でも結果的には良かったです。徐々にイニング数も増やせました」と語った。
女房役のラッシング捕手は「僕にとって一番驚いたのは、最初の9球(データ上は8球)が全て速球だったのに、相手が1球も打てなかったこと」と振り返り、「普通は9球連続で直球を投げたら当てられるものですが、翔平は違いました」とその投球に驚いたことも明かした。
直球を続けたのは戦略的なものがあったのかと聞かれると、「いいえ、翔平がそうしたかったから」と大谷の意志だったことを打ち明け、「彼が連続で速球を投げたければそれで良くて、その上うまくいきました」と語った。
投手コーチ補佐のコナー・マクギネス氏は投球フォームについて「腕の角度」のアドバイスを送ったことを明かした。エンゼルス時代の大谷は球種によって腕の角度が違っていたため、直球が安定しないという課題を抱えていたという。「腕の角度を変えなければ効率よく速球を投げられ、軌道も安定すると提案した」と同コーチ。結果、リリースポイントのばらつきが抑えられ、安定した投球につながっている。「彼は情報をすぐに理解し、ビジュアル化し、翌日には実現する。こんな投手は見たことありません」と大谷の吸収力の高さに舌を巻いた。
大谷翔平 ドジャース同僚やGM、監督らが明かす二刀流復活の舞台裏「体がきつい」から大きく方針転換
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