「様々なご意見を頂戴し、終了という結論に」
お笑いコンビ『千原兄弟』の千原せいじ(55)がレギュラー出演していたKBS京都ラジオのレギュラー番組『大雲・せいじの坊僧ラジオ』が8月24日に
〈この度、急ではありますが、「大雲・せいじの坊僧ラジオ」を8月31日の放送を持ちまして、終了することになりました。ラジオリスナーの皆様、YouTube視聴の皆様から、番組に対しまして様々なご意見を頂戴し、KBS京都及び製作委員会等で検討した結果、終了という結論に達しました〉
と番組終了を発表した。最終回放送の1週間前に発表したところに、唐突感は否めない。
「この番組は『怪談説法』で知られる蓮久寺住職の三木大雲さんと得度して“僧侶”となった千原せいじさんの“坊僧コンビ”がリスナーの人生相談に答えていくというラジオです。怪談や仏教思想をベースに、ユーモアや説法を交えて答える『人生哲学番組』として人気でした。昨年9月末にいったん放送終了したものの、リスナーからの要望が強く今年1月5日にレギュラー放送に復帰したばかり。やはりあの問題が尾を引いているとしか考えられません」(スポーツ紙記者)
“あの問題”とは7月18日に自身のYouTubeチャンネル『せいじんトコ』で公開された、埼玉県戸田市議会議員の河合ゆうすけ氏との対談だ。
「外国人問題」をテーマにした対談で河合氏と口論となったせいじは、
〈おまえ、いじめられっ子やったやろ? なぁ? おまえいじめられっ子出身やな! アハハハハ!〉
と河合氏を嘲笑するように吐き捨てたのだ。これが大炎上となり、せいじはそれ以降のYouTubeやSNSを全く更新していない。
8月20日放送の『世界くらべてみたら★夏休みアマゾンvs.アフリカ自由研究SP!』(TBS系)にロケゲストとして出演。アマゾンには照英、アフリカにはせいじが行っていた。騒動後のOAだが、アフリカロケということもあり、騒動前に収録していた可能性もある。
この番組が始まるとSNSでは
〈せいじがテレビに出てるから、『世界くらべてみたら』から離脱する〉
〈せいじ嫌いなのでチャンネル変えます〉
という厳しい声も上がっていた。
僧侶の立場で人生相談に乗る番組
それにしてもラジオのレギュラー番組が打ち切られるほど、“いじめられっ子発言”の波紋は広がっているのだろうか……。
「このラジオはお坊さんや僧侶の立場で、一般市民の人生相談に乗るというのがベースの番組です。いじめられっ子をバカにするような発言をしたせいじさんでは、聴取者の理解を得られないという局側の判断なのでしょう。もっと早く打ち切ることはできたはずですが、ひとつは三木さんという本物の住職が“相方”でいるため、その配慮が必要だったこと。もうひとつは8月23日に『坊ファミのつどい!』という番組イベントが決まっていたこと。“いじめられっ子発言”前の6月からチケットを販売しており、中止にするわけにはいかなかったのでしょう。ですので、イベント終了の翌日に発表したのでしょう」(テレビ局関係者)
そこで、番組終了について『大雲・せいじの坊僧ラジオ』を放送するKBS京都に取材をすると、
「いろんな事柄が重なっており、あのこと(いじめられっ子発言)があったからやめるというわけではありません。一つの要因としてはあるのですが、いろんなことがありまして総合的に判断したということです。23日のイベントにご来場の皆さんには発表しております。イベントがあったから(番組終了を)延ばしたとかやめるタイミングになったというわけではありません」
と担当者が電話で回答した。
「いじめられている人や、過去にいじめを受けた人は、せいじさんへの嫌悪感が残っているかもしれません。謝罪も一切スルーしていることも、イメージに影響が出ています。傷つく人がいると思うので、テレビ業界はしばらくオファーしないと思いますよ」(前出・テレビ局関係者)
天台宗の得度を受けたというせいじ。芸人と僧侶の“二刀流”で独自の立場を築いていたが、“いじめられっ子発言”は今後の芸能活動に影を落としそうだ――。
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