千田、がぶり寄りで初白星
図から[後]5六馬は、[先]6二角成[後]同玉[先]6三銀成[後]同玉[先]6四金以下即詰み。また[後]7二歩の受けは[先]6二角成[後]同玉[先]8四飛。飛車の体当たりが妙着で、[後]同飛は[先]6一金まで。
中村の[後]7二金打に、千田は寄せの手を緩めない。銀銀金からの[先]7二金打(途中図)は、まさに「がぶり寄り」。千田は極めて真面目なのに、こんなに残塁だらけなんて、そのコントラストが何となく個人的にツボだった。
中村が[後]7一金と打って首を差し出した局面。筆者でもすぐ詰みが分かったぐらいだから、プロなら秒のはず。しかし千田は5分間も費やした。慎重に何度も手順を確認している。時折、顔をしかめたり、首をひねったり。喜びの表現と解釈してよいだろう。
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