学歴詐称疑惑のある静岡県伊東市の田久保真紀市長が29日、定例記者会見に臨んだ。記者会見は辞意を撤回した7月31日以来約1カ月ぶり。しかし、学歴詐称疑惑や、市議会の不信任決議案を検討する動きについての質問には一切答えず、報道陣を振り切る形で会場を去った。
田久保市長は前日、記者会見の発表事項以外は質疑に応じない意向を幹部に伝達。これを受け、伊東記者クラブは記者会見の冒頭で「予算の遅れなど市政に関わる重大な事案が発生している中で、市民に対する説明責任を果たすことを放棄していると言わざるを得ない。今後、誠実に報道機関の取材に対応することを強く求める」とする要請書を田久保市長に提出した。
田久保市長はこの日発表した市内の観光客数に関する質問には答えたが、学歴問題に関連する質問には「これから審議される不信任案など決まっていないことの報道が走っている。フリーの質問については控えさせていただく」と述べ、答えなかった。
田久保市長は5月29日に市長に就任しており、29日でちょうど3カ月。この間、学歴詐称疑惑の影響で副市長や教育長が不在のままで市政の混乱が続く。市教育委員会の西川豪紀(ひでとし)教育部長は「行政が停滞している。しっかり市政を前に進め、この状況を早く解消したい」と切望した。【石川宏】
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