NHK大阪放送局は30日、2025年度後期の連続テレビ小説「ばけばけ」は9月29日の放送開始と発表した。
併せて、写真家の川島小鳥氏が撮影した同ドラマのポスタービジュアルも発表した。主演の髙石あかり(22)演じる松野トキと、トミー・バストウ(33)演じる小説家の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにした夫のレフカダ・ヘブンが仲良く手を握りながら、笑顔で歩くショットとなっている。
撮影場所はドラマの舞台となる島根・松江市で、川島氏は「2人の思い出の場所、松江で撮影させてもらいました。松江城(宇賀橋)、小泉八雲旧居、宍道湖、城山稲荷神社、月照寺…。髙石さん演じるトキさん、トミーさん演じるヘブンさんとそれらをめぐり、撮影していると、本当にタイムスリップして2の愛の世界に連れて行ってもらったようで、すごく胸がいっぱいになる時間でした」とコメントした。
物語は明治時代の松江。松野トキは、怪談話が好きな、ちょっと変わった女の子。上級士族の家系に生まれたが、武士の時代が終わり、父が事業に乗り出すものの失敗。世の中が目まぐるしく変わっていく中で、極貧の生活が続いたが、松江に新しくやってきた外国人英語教師家に住み込みで、お手伝いさんの話が舞い込んだ。その外国人教師はギリシャ出身のアイルランド人。小さい頃に両親から見放されて育ち、居場所を探し続けて日本に流れ着いていた。トキは言葉が通じない苦労や文化の違いにも悩まされながらも、お互いの境遇が似ている事に気が付くうちに、心が通じるようになっていく。
松野トキのモデルは、小泉八雲の妻小泉セツ(1868〜1932)だが、ドラマは大胆に再構成し、フィクションとして描く。
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