鈴木亮平が主演を務める劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』が8月1日(金)に公開される。今回は、鹿児島と沖縄にまたがる海に浮かぶ島々を巡る“南海MER”が誕生し、離島医療に挑む。火山噴火が発生し、絶体絶命の島民を救うため、緊急出動する姿が描かれる。この度、南海MERの指導医として派遣されたTOKYO MERのチーフドクター・喜多見幸太役の鈴木、看護師・蔵前夏梅役の菜々緒、南海MERチーフドクター候補・牧志秀実役の江口洋介にインタビューを実施し、現場の様子や本作の見どころを語ってもらった。
■誰もがヒーローになれるというメッセージも感じられる映画
――劇場版の第二弾は、鹿児島と沖縄にまたがる大海原と火山の島で起きた大規模医療事案に緊急出動する南海MERの奮闘が描かれていますが、みどころはどこになりますか?
鈴木亮平(以下、鈴木):新しい南海MERチーム成長していくところもみどころの1つです。また、島の人たちが一丸となってピンチに立ち向かう姿が描かれるので、MERだけじゃなく、誰もがヒーローになれるんだというメッセージも感じられると思います。前作の映画とはまた違う南の島が舞台になっていて、かなりスケールアップ感がありますね。
菜々緒:本当にすごいですよね。前作の横浜ランドマークタワーが舞台の作品を観た時に、これ以上のスケールのものを作れるのかなと思いましたが、遥かに超える作品になりました。映画館の大きなスクリーンで楽しんでもらいたいです。
江口洋介(以下、江口):本当におっしゃる通り(笑)。子供から大人まで家族で観に行って、面白かったと言ってもらえるようなエンターテイメント作品になっています。
――南海MERのチームワークも注目ポイントですが、緊迫感のあるシーンも多い中、撮影現場はどんな雰囲気でしたか。
鈴木:本当にいい空気感の中撮影できました。それも自然体で皆さんに気さくに話しかけてくださって新メンバーをまとめたくれた菜々緒さんのおかげです。僕と牧志先生(江口)は現場でやるべきことに集中させてもらって、感謝しかないです。
菜々緒:いえいえ。江口さんをはじめ、新しいチームの皆さんは出来上がったチームに入ってくるのは、多分緊張されるだろうと思って。このチームの温かさを感じとっていただき安心してもらえたらなと思っていました。
江口:確かに連ドラから前作の映画も経験されているチームなので、チームワークが抜群。それでも僕たちの南海チームは、最初はちょっと凸凹チーム感のある駄目なチームでもあったので、自然体で楽しんでやらせてもらいました。
■鈴木亮平は見習えないほどの超人
――皆さん本当にスーパーヒーローそのもので、カッコ良かったです。改めて現場でお互いを見てスーパーヒーローだと思ったところを教えて頂けますか?
鈴木:ちょっと撮影が早めに終わった時、ホテルから10分くらい歩いたビーチに行って、キレイな夕陽を眺めていたんです。そしたら、海がお好きな菜々緒さんも偶然、ビーチにいらっしゃって。夕陽を眺める姿は、海辺のマーメイドのように画になっていました(笑)。ヒーローじゃなく、もうマーメイドそのものでした。
菜々緒:マーメイド?(笑)。海は本当に大好きで、美しい海を見ているだけで癒されました。撮影も移動に毎回1時間くらいかかりましたけど、ずっと美しい景色を見ながらの移動だったので、全く苦じゃなかったですし、沖縄で長期ロケできたことが嬉しかったです。
江口:俺もすごく海好きだから、水辺が落ち着く気持ちはよく分かります。気分が晴れるね。
――続いて鈴木さんのスーパーヒーローなところは?
鈴木:いいこと言って下さいね?(笑)。
菜々緒:鈴木さんはスーパーヒーローというか、超人すぎて…。みんなついていくのが大変なの分かっていますか?(笑)。
鈴木:そういう話はダメです(笑)。
菜々緒:素晴らしい座長で本当にいつも仏のように穏やかでいて下さって。どんな時でも絶対ぶれないですし、その姿に救われています。セリフも多いですし、フィジカル的にもマインド的にも本当に大変な現場なんですが、鈴木さんはいつも穏やか。見習おうと思っても見習えない超人的なすごさを持っていますよね。
鈴木:ありがとうございます!
江口:いや、本当に医療用語って覚えるのが結構大変。すごいスピードで台詞を言えるのは、連ドラから身体にリズムが染み付いているんでしょうね。すごいですよ。
――江口さんについてはいかがでしょうか?
鈴木:江口さんは気さくに自然体で入ってこられて、すっと馴染んで下さる感じがカッコよかったです。若いチームの現場なので、一生懸命勢いだけでやることがある中で、足りない部分とか、停滞しているところに気づいて言って下さるので、頼もしかったです。
菜々緒:私も同じです。江口さんがビシッと言って下さるので、ありがたいです。
江口:いやいや、そんなことないよ!?
菜々緒:芝居に対する愛や姿勢みたいなものが、江口さんと鈴木さんは本当にすごく素晴らしいなと思って、見習おうと思っても見習えないスーパーな領域に達しています(笑)。
鈴木:褒め合いは照れますね(笑)。
■菜々緒、この夏は「グローバルなケツを手に入れる!」
――ちなみに今作では誰推しですか?
鈴木:僕は今まで賀来賢人くんが演じる音羽先生推しだったんですけど、今回江口さん演じる牧志先生という新たな推しができました(笑)。映画をご覧になった方は、牧志推しになると思います。TOKYO MERはもちろん南海MERメンバーそれぞれが本当に素晴らしいので、ぜひ新たなMERのファンになって欲しいです。菜々緒さんの推しは、音羽先生でしょ?(笑)。
菜々緒:そうです! 音羽先生、やっぱりMERのことを1番に考えてくれているんだな、遠く離れていても繋がっているんだなっていうのをこの作品でもすごく感じられたので、音羽先生ですかね。江口さんの推しは?
江口:麦生さん(玉山鉄二)ですかね。玉山くんは昔から知っていますが、今回の漁師役は推しです。あと、うちの(南海の)若い子なら、高杉真宙くん演じる常盤くんです。
――今回のタイトル“南海ミッション”にかけて、皆さんのこの夏の個人的ミッションが知りたいです。
鈴木:世界遺産巡りをしたいです。場所はもう決まっているんですが、秘密です(笑)。
菜々緒:私はグローバルなケツを手に入れる!
鈴木:ヒップってこと?
菜々緒:これは兄に言われまして。「お前は身長もあるし、スタイルもまあまあいい。でも、お前はケツがダメだ。スクワットをやれ!」って。鈴木さんに色々ワークアウトのお話を聞かせてもらいましたし、ジム通いとカイロプラクティック通いをしてグローバルなケツを手に入れるため、奮闘中でございます(笑)。
鈴木:僕も菜々緒さんからカイロプラクティックを紹介してもらって行ってみたら、すごい身体が良くなりました。
江口:僕はどこかに出かけたいのですが、この夏は撮影があるので、この暑さと戦うしかないです。経験上、身体を冷やすにはどんなものより氷が1番強いんですよ。氷をビニールに入れたものが手っ取り早くクールダウンできる。この夏の暑さを乗り越えるのが最大のミッションです(笑)。
◆取材・文=福田恵子、撮影=梁瀬玉実
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