藤沢の静かな勝負手
午前中は珍しく髪をおろしていた上野だが、午後からはいつものようにポニーテールに変わっていた。
本譜は両者、時間を使って慎重に打ち進めている。序盤で時間を使わずにいたのは、中盤で投入するためだった。白48のブツカリに15分、黒49のコスミツケに18分、黒59のトビに10分、白60のハネに16分。黒63から藤沢は秒読みに入った。
「愛咲美さん、優勢を意識したのか、白60は珍しく堅い手でした。参考図、白1のアテから7までで種石を取り、白9に回れば、はっきりと優勢。白42のコウトリを活用できました」と、林八段。
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