元自民党幹事長の石原伸晃氏(68)が3日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演。消費税減税に強く反対する姿勢を示した。
この日の番組では、多政党による物価高対策の迷走をテーマに特集。自民・公明党は国民1人あたり2〜4万円の現金給付に向けた制度設計を進めている一方で、野党は消費税の減税を主張。最新のANN世論調査では、実に65%の人が消費税の減税または廃止を望んでいるという結果が紹介された。
こうした世論に対し、石原氏は「消費税は絶対下げちゃダメ」と断言。「社会保障でベッドが減ったり、今のサービスより質が落ちるんですよ。赤字国債やって社会保障のお金なんか出せないじゃない。社会福祉目的税なんですから」と、減税による社会保障への悪影響を強調した。
モデルの長谷川ミラ(28)が「社会保障っていう軸だけで言ったらそうかもしれないんですけども、経済をブーストするために一時的に」と反論しようとしたところで、石原氏はそれを遮るように、「それはできない。減税は簡単ですよ、みんな喜ぶから。じゃあ2年間やりましょうって言った後、今度は増税になるわけですよ。みんな反対します。消費税の歴史ってそうなんです。人間は過去の歴史に学ばなきゃいけないんです。自民党の内閣っていうものは、消費税を入れるために2つ飛んだんですよ。2つの内閣を飛ばしても、社会保障を守っていくためにってことで、消費税は入れたんです」と、過去の政治的犠牲にも言及しながら、減税実現の可能性を真っ向から否定した。
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