古舘伊知郎トーキングブルース「山尾志桜里を1人で会見させた国民民主の玉木雄一郎代表が悪い」

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古舘伊知郎(70)が、12月7日の東京・EXシアター六本木から全国5カ所で「古舘伊知郎トーキングブルース 2025」を開催する。来年1月に福岡、2月に名古屋、3月に大阪、横浜と“しゃべりの巡礼”に出る。テーマは「2025(ニセンニジュウゴ)」。今年2025年(令7)の1年間で、何を見て、何に怒り、何に笑ったのかを2時間半、ノンストップでしゃべりまくる。70歳、古希になった古舘に聞いてみた。【小谷野俊哉】

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7月に行われた参議院選で、国民民主党は5月に元衆議院議員の山尾志桜里氏(51)の比例区での擁立を発表。過去の不倫、議員パス不適切使用問題から批判が噴出した。山尾氏は6月に1人で釈明会見を開いたが、公認見送りが発表された。山尾氏は離党届を提出して、無所属で出馬したが落選した。

「会見もだんだん変わった。それは良いか悪いかは別として、そんなことは分からないんだけど、山尾志桜里の時でも思いましたよ。やっぱり僕なんかは、記者が意地悪に感じちゃう。それは記者をやってないから、いいかげんなことを言ってるだけだとも言えるんだけども。やっぱり公金に手を付けたというのは許されることじゃないから、謝罪し続けなさいというのも、もちろんあるし。背負っていかなきゃいけないってこともあるけど。だからといって一切選挙に出ちゃいけない、活動を自粛し続けなきゃいけないっていうことでもないと、僕は思うんですね」

山尾氏は、たった1人で会見して集中砲火を浴び、翌日に公認見送りが発表された。

「そういう中で、僕が改めて思ったのは、玉木雄一郎(国民民主党代表)が悪くて、はじめにもう辞めさせるって決まっておいて、本人が辞めるって会見で言わないんだったら同席はしないって言って、1人ぽつねんと座らせた。自分が口説きを落としたのに、出てくれってお膳立てをしているのにね。トップが出ないで、1人ぽつねんと袋だたきに合うような会見を、遅ればせでタイミングがずれてやって、記者は当然突っ込むでしょう。不倫、金の使い込みとか。僕も聞いていて、何も言わないじゃないか。もうちょっと言えよ、と」

山尾氏の会見は質問について答えずに、謝罪することに終始した。

「ご勘弁いただきたいと言い続けたっていうのは、ふっと考えたら僕もいじめモードに入ってたんだと。よくよく考えたら、山尾さんにも娘さんがいて、そこはやっぱり最低限守んなきゃいけないし。相手側のいろんな問題だって、相手にも家族がいて傷つけちゃいけないっていう。いろんな手かせ足かせがある中で、ご勘弁いただきたいって言わざるを得ないだろうなっていうね。検事上がりの弁護士さんの矜持(きょうじ)としてはと思った時に、ただ『言えない、言えない』っていう会見もありだなと思っちゃったんですよ。そういう意味では記者がネチネチ言うのもどうかなと思うくらいに。それは職業だからネチネチ言うんだけど、会見のありようは変わったなと思った」

会見をしても説明責任を果たせず、ガス抜きにならなかった。

「あそこに出た山尾志桜里さんが、結果として自分から離党届を出してたけど、玉木さんはもっと前に出るべきだったと思う。玉木さんはSNSばっかりを世論として見てるんじゃないかと。世間は今、SNS内とSNS外に分離、分断が起きている。SNSに詳しい人と話していると、かみ合わないことがある。『古舘さん、今はトランプ支持一色じゃないですか。だから、古舘さんがYouTubeで反トランプのことを言うのはすごく珍しい、面白いと思います』って感想を言われた。あんたとSNSの中だけが世間じゃないんだよって。外で、世の中でギャーってやってんだよって論争だったんだけどね」

SNSの反応を気にしすぎて、本質を見誤ることがある。

「僕は玉木さんの上手の手から水がこぼれて、やっぱり人間的なものを忘れていると。1人でね、圧倒的不利な山尾さんを“お白州”に上げちゃった。お前、少しは“遠山の金さん”として出て来ねえのかなって、古くさいけど思った。そこから、さっき言ったように“何も言えないっていう会見”の始まりだった。これは新しい事例かな。これまでは、会見したのに意味がないって言ってたけど、“何も言えなくても出て来て意味のない会見を開く”っていう時代の切り口も見えたなっていう気がしました」(続く)

▼「古舘伊知郎トーキングブルース『2025』」

25年12月7日 東京・EXシアター六本木

26年1月18日 福岡・Zepp福岡

26年2月12日 愛知・Zepp名古屋

26年3月7日 大阪・Zeppなんば

26年3月20日 神奈川・Zepp横浜

◆古舘伊知郎(ふるたち・いちろう)1954年(昭29)12月7日、東京都生まれ。立大卒業後の77年にテレビ朝日入社。同8月からプロレス中継を担当。84年6月退社、フリーとなり「古舘プロジェクト」設立。85〜90年フジテレビ系「夜のヒットスタジオDELUXE、SUPER」司会。89〜94年フジテレビ系「F1グランプリ実況中継」。94〜96年NHK「紅白歌合戦」司会。94〜05年日本テレビ系「おしゃれカンケイ」司会。04〜16年「報道ステーション」キャスター。現在、TBS系「ゴゴスマ」水曜日コメンテーターなど。血液型AB。

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