〈 「お尻から水が出るほど…」ROLLY(61)が今でも忘れない「“いとこ・槇原敬之”の母」から言われた言葉 〉から続く
「奥さん、お宅の娘さん、今セックスしてますよ!」「テレビの前のよい子のみんな、お前を殺す!」「お宅の台所の米、腐ってるよ!」――今では信じられないが、これらは全て、真昼間にテレビ番組(『森田一義アワー 笑っていいとも!』)の生放送で放たれた言葉である。
言葉の主は、ミュージシャンのROLLYさん(61)。奇抜なルックスやこうした行いから“イロモノ”と言われ続けてきた彼だが、2025年でメジャーデビュー35周年を迎えるなど今や“大御所”になりつつあるのも事実。当時の“問題発言”に潜む真意や、番組関係者の意外な反応などを聞いた。(全4回の4回目/ 最初 から読む)

メジャーデビューから35周年を迎えたROLLYさんに、若いころの“問題発言”を振り返ってもらった ©文藝春秋/橋本篤
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――ROLLYさんがお茶の間に知られたきっかけとなったのは、30歳のときに「いいとも」のレギュラーになったのが大きかったのではないですか。
ROLLYさん(以下、ROLLY) 当時、まさか自分が「いいとも」のレギュラーコーナーを持つなんて思ってもみませんでした。なんだかわからないうちに大きな船に乗せられて、この世界に入っていたような感覚でしたし。
ただ、せっかくテレビに出るのだから、他ではできないことをやりたいと思って、ついつい変なことを言ってしまいました。
――WikipediaでROLLYさんのページを見ると「奥さん、お宅の娘さん、今セックスしてますよ!」「奥さん、お宅の台所の米、腐ってるよ!」「テレビの前のよい子のみんな、お前を殺す!」といった当時の発言が列挙されています。
ROLLY 一番有名なのは「米、腐ってるよ」ですかね。ちょうど、昨今騒がれている“米騒動”みたいに、この年も冷害で米が不作だったんです。それを皮肉る意味もあって、本番中に「奥さん、お宅の台所の米、腐ってるよ!」と言ったら、急にCMが流れて。
次の週にタモリさんから「あの後、フジテレビにたくさん電話が来て『ウチの米は腐っていない』っていう苦情が殺到したらしい」と言われました。
――確かにインパクトがある言葉ですよね。
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