将棋 C級2組 初陣・小山怜四段3連勝 震災も編入試験も越え

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 <第84期順位戦C級2組 小山怜央四段VS西川和宏六段>

 小山怜央四段が絶好調だ。今年度は対局数、勝数、勝率でベスト5入りし、連勝部門では13連勝でトップだ。1993年7月生まれ、岩手県釜石市出身の32歳。中学3年の時に北島忠雄七段門下で奨励会試験を受験したが落ちる。高校2年の時に東日本大震災で被災し、家族は無事だったが自宅は津波に流された。それでも将棋への情熱はやまず、避難所では4歳年下の弟と指し、父が買ったノートパソコンでネット将棋を指しまくった。

 大学4年時にアマ名人になり、奨励会三段編入試験を受けるも不合格。社会人になった後もアマ大会で優勝し、招待参加した公式戦で活躍する。会社を辞めてプロ棋士を目指し、2022年9月に規定の成績(10勝5敗)に到達し、棋士編入試験を受験する。徳田拳士四段、岡部怜央五段、横山友紀四段に勝ち、「奨励会未経験」「岩手県出身」と二つの史上初の冠を持つ棋士が誕生した。

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