日本国際博覧会協会(万博協会)は11日、大阪・関西万博の入場券の販売が、累計で1809万5703枚(8日時点)になったと発表した。運営費が黒字になる損益分岐点は約1800万枚が目安とされ、その水準に達した。
ただ、災害などにより想定外の支出が生じる可能性もあり、万博協会は最終的な黒字化の見通しは明らかにしていない。
万博の運営費は約1160億円で、会場スタッフの人件費や情報通信費などに使われる。このうち8割を入場券収入でまかなう計画となっている。入場券の前売りは苦戦したが、25年4月の開幕後は好転し、週40万枚を上回るペースを維持している。
万博協会は最終的な販売目標を2300万枚に設定している。高科淳副事務総長は5日の記者会見で「引き続き万博の魅力を発信し、できるだけ多くの人にチケット買ってもらうために努力を続けていく」と話す。【長沼辰哉】
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