浜松市中央区のガールズバーで7月に店長と従業員の女性2人が刺殺された事件で、静岡地検浜松支部は12日、殺人などの容疑で送検されていた静岡県袋井市愛野東1の無職、山下市郎容疑者(41)について、当時の精神状態を調べて刑事責任能力の有無を判断するため鑑定留置したと発表した。留置は8月8日からで3カ月の予定。地検支部は留置先は明らかにしていない。
事件は7月6日午前1時ごろ、浜松市中央区のガールズバーで発生。山下容疑者は刃の部分が湾曲している特殊な刃物「ククリナイフ」で店長の竹内朋香さん(27)と従業員の伊藤凜さん(26)の背中などを刺し、殺害したとされる。県警によると、山下容疑者は伊藤さんを目当てに通う常連客だった。伊藤さんと竹内さんのやり取りを知り、疎まれていると思った山下容疑者が、恨みを募らせたとみられている。
山下容疑者は竹内さんへの殺人未遂容疑で現行犯逮捕された後、殺人容疑に切り替えて送検され、7月26日に伊藤さんに対する殺人容疑などで再逮捕されていた。【照山哲史】
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