日本維新の会の吉村洋文代表は12日、大阪市内で記者会見し、幹事長に中司宏氏、総務会長に高木佳保里氏、政調会長に斎藤アレックス氏を充てる役員人事を発表した。国対委員長には遠藤敬氏を起用する。吉村氏は「挙党一致して政策、公約を実現する集団としてぶつかっていく」と述べた。8日には共同代表に藤田文武氏が選出されており、新体制で党勢回復を図る。
新執行部のうち藤田氏は馬場伸幸前代表の下で幹事長を務め、遠藤氏も国対委員長を務めた。斎藤氏は前原誠司前共同代表に近い。
吉村氏は会見で、これまでの党運営について「党内でいろいろな意見が出て対立のように見られ、まとまっていないと思われることも多かった」と指摘。衆参で与党が過半数割れし、自民党では石破政権の先行きが見通せていないことにも言及し「永田町が不安定な中で、公約を実現する政党として団結し、有権者との約束を果たすことを最優先にしたい。党内で一致団結しないと十分な力を発揮できない」と結束を呼び掛けた。【園部仁史、鈴木拓也】
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