「自分止められず」検察は常習的と指摘 火事場で窃盗の捜査1課警部

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東京地裁=東京都千代田区で、米田堅持撮影 拡大
東京地裁=東京都千代田区で、米田堅持撮影

 火災現場の捜査中に見つけた現金を盗んだとして、窃盗罪に問われた元警視庁捜査1課警部、政野亮二被告(51)は12日、東京地裁であった初公判で起訴内容を認めた。検察側は冒頭陳述で、政野被告が事件性がない現場では詳しい捜査がされないと考え、盗みを繰り返していたと指摘した。

 政野被告は鈴木悠裁判官から起訴内容に誤りがないか問われ、「間違いありません。申し訳ありませんでした」と述べた。

 検察側は冒頭陳述で、政野被告が住宅ローンや子どもの学費の支払いが続くことに不安を抱えており、2022年10月に東京都渋谷区で発生した火災の現場検証中に現金約340万円を見つけて、初めて盗みをしたと指摘した。

 検察側は「盗んだ現金は生活費やクレジットカードの支払いなどに充てていた。他の人が作業に集中し、見ていないと思って盗んだ。自分を止められなかった」とする政野被告の供述調書も読み上げた。

 25年1月に政野被告が火災現場にあったポーチから現金1000円を抜き、ポケットに入れるのを一緒にいた消防隊員が目撃し、上司に報告。上司が警視庁に通報して発覚した。

 起訴状によると、政野被告は22年10月~25年1月に東京都内で起きた3件の住宅火災現場で、捜査中に見つけた現金計約640万円を盗んだとされる。警視庁は25年7月、政野被告がこの3件を含む8件の盗みをしたとして懲戒免職処分とした。【安達恒太郎】

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