靴ひも一つで変える 東大阪大柏原支えた「足元のプロ」 夏の甲子園

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「(靴は)大は小を兼ねない」と足元の重要性を語る宮元さん=兵庫県川西市で2025年8月8日午前10時44分、長岡健太郎撮影
「(靴は)大は小を兼ねない」と足元の重要性を語る宮元さん=兵庫県川西市で2025年8月8日午前10時44分、長岡健太郎撮影

 12日に第107回全国高校野球選手権大会の2回戦で尽誠学園(香川)と対戦した東大阪大柏原(大阪)。惜しくも敗れたが、14年ぶりに甲子園に出場したチームの陰には、足元からチームを支えるトレーナーの存在があった。

 兵庫県宝塚市の宮元紀昌さん(44)は、靴ひもの結び方を通じてケガ予防とパフォーマンス向上を指導してきた足元のプロだ。

 2025年3月。知人の紹介で土井健大監督と知り会い、足元の重要性で意気投合。それ以来、毎週土曜にボランティアでグラウンドに通い続けてきた。

野球はほぼ素人

 宮元さんが指導するのは、野球そのものではない。もともと野球好きだが、バットを振ったのは小学生の頃が最後。野球についてはほぼ素人だ。

 「全身の筋肉はつながっている。足指の使い方を身につければ、それが全身の筋肉に伝わり、投球も打撃もパフォーマンスが上がる」。自身が開発した5本指ソックスは、指の付け根の突起で体の反射を引き出し、浮き指を防ぐ仕組みだ。宮元さんは東大阪大柏原の選手に無償提供し、全員が着用している。

 宮元さんは中学から社会人までサッカー一筋。プロを目指したが挫折し、その後に偶然出会った「足の指を使えるようになる」という5本指ソックスに魅了され、その靴下を製造していたメーカーに就職。日夜、靴下と足の構造を研究し、16年には自分で靴下の開発に乗り出すために独立した。

独自の靴ひも理論を確立

 だが、靴下を販売していく中で「効果がない」という声に直面した。原因は靴の履き方だった。そして、…

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