大阪・関西万博会場の人工島・夢洲(ゆめしま)に乗り入れる唯一の鉄道ルートである大阪メトロ中央線で13日夜、電気系統のトラブルがあり、夢洲―長田間の全線で一時運転を見合わせました。夢洲駅や会場内では多くの来場者が足止めされ、一夜を過ごしました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「大阪・関西万博の鉄道トラブル」を解説します。
Q どれくらいの人が足止めされたの?
A 日本国際博覧会協会(万博協会)によると、13日午後9時半時点で会場内には約3万人がいましたが、実際に何人が会場で一夜を過ごしたかは分かっていません。
Q 体調が悪くなった人もいたの?
A 大阪市消防局によると、14日未明までに「体調が悪い」などの119番が40件あり、小さい子どもから80代までの36人が救急搬送されました。熱中症などの疑いもありましたが、いずれも軽症ということです。
Q 前にも同じようなトラブルがあったの?
A 4月22日夜にも中央線で車両故障があり、約1時間運転を見合わせて万博会場の来場者ら約4000人が足止めされました。
Q 運転は再開されたのかな。
A 14日午前5時25分に全線で運転を再開しました。大阪メトロによると、車両に電気を供給する「サードレール」で停電が発生し、レールの継ぎ目を補う部分にあるシートを撤去したところ、送電できるようになったそうです。
Q 14日の開場時間はどうなったの?
A 万博協会は14日、会場の準備のため開場時間を通常より1時間遅い午前10時にいったん変更しました。しかし、朝から大勢の来場者が列を作ったため実際には午前9時半に開場し、一夜明けても混乱が続きました。
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