賃金向上担当を兼ねる赤沢亮正経済再生担当相は14日、最低賃金について服部誠太郎知事と福岡県庁で意見交換した。赤沢氏は国の審議会が答申した目安(全国加重平均で時給63円の引き上げ)を上回る賃上げをした場合に補助金などの支援があることを説明し、「全国平均引き上げのけん引役になっていただきたい」と述べた。
2023年の厚生労働省の統計によると、最低賃金周辺で働く人は全国約660万人、県内に約25万人いる。赤沢氏はこうした労働者はフルタイムで働いても生活が苦しい現状にあるとして、最低賃金引き上げの重要性を訴えた。
県の最低賃金は時給992円。福岡地方最低賃金審議会の審議を経て、福岡労働局長が引き上げ額を最終決定する。服部知事は賃上げには事業者への支援も必要だとし「(支援策は)中小企業にとって使いやすい要件に緩和するなど早急に検討いただき、内容を明らかにしてほしい」と求めた。【宗岡敬介】
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