「きめ細かい情報提供を」交通政策の専門家が指摘 万博3万人足止め

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多くの帰宅困難者が出たことを受け、記者会見で状況を説明する日本国際博覧会協会の高科淳・副事務総長(左)ら=大阪市此花区で2025年8月14日午前9時34分、長沼辰哉撮影 拡大
多くの帰宅困難者が出たことを受け、記者会見で状況を説明する日本国際博覧会協会の高科淳・副事務総長(左)ら=大阪市此花区で2025年8月14日午前9時34分、長沼辰哉撮影

 大阪・関西万博会場の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)に乗り入れる大阪メトロ中央線で13日夜、電車が運転を見合わせるトラブルがあり、日本国際博覧会協会(万博協会)によると、万博会場一帯に約3万人が一時足止めされた。万博会場内で一夜を過ごした来場者もおり、万博協会の高科淳・副事務総長は14日に記者会見を開き、「多くの方々が大変な思いをされ、心苦しく思っている」と陳謝した。

 中央線は万博開幕直後の4月22日夜にも車両故障の影響で、約4000人が足止めされていた。

万博会場では帰宅できなくなった人たちがスマートフォンを充電していたという=万博を訪れた女性提供 拡大
万博会場では帰宅できなくなった人たちがスマートフォンを充電していたという=万博を訪れた女性提供

 関西大の安部誠治名誉教授(交通政策論)は、夢洲―コスモスクエア間で折り返し運転をした大阪メトロについて「他の路線と接続できる駅までピストン輸送を行ったことは改善された点だ」と評価。人の滞留を防ぐために、万博会場を開放した万博協会の対応も肯定的に受け止めた。

 その上で「帰宅するか、それとも会場内にとどまるか、来場者が判断できるよう(万博協会は)情報をきめ細かく提供する必要がある。今回のトラブルを検証し、残り期間で同様のトラブルが起きた際の被害軽減に生かすべきだ」と指摘した。【高良駿輔】

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