仕事と育児の両立でボロボロに…朝4時半起床、住谷杏奈を襲った病の連鎖「夫は仏様だった」

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結婚19年…夫婦で乗り越えた仕事と育児の両立

 お見合い、婚活パーティー、アプリ……。出会いの形は変われども、肝心なのは、どのようなパートナーを選ぶかだろう。タレントで実業家の住谷杏奈は、8月8日、夫でお笑い芸人のレイザーラモンHGと結婚記念日を迎え、結婚生活は20年目に突入した。「私は、宝くじをあてる以上に運がいい」と語る住谷。円満の秘けつとは。

「もう、夫が仏様だったというだけです。本当にあの時の自分の見る目に乾杯したいです(笑)。若い頃は、相手の将来を考えずに『とにかく結婚したい』という気持ちが強くてうまくいかないことも多かったですが、夫に出会うためにそれまでの縁がなかったんだなと思います。本当に仏のような人です」

 20年という節目を迎えた住谷は幸せオーラを隠さなかった。

 23歳で結婚した当初は、このような運命をたどるとは夢にも思っていなかった。タレントとして将来を悲観し、HGとの結婚を機に、芸能界を引退。夫は「フォー!」のフレーズやプロレス団体「ハッスル」でブレークし、脚光を浴びた。子どもも誕生し、理想的な家庭を築いたが、HGが試合中の大けがで入院。月収は「7000円」まで急降下した。

 しかし、人生とは不思議なものだ。ここから住谷が実業家としての才能を発揮。現在は美容サロンなど4社を経営する成功を収めていく。女性の社会進出が進み、共働き世帯が増加の一途をたどる。夫のピンチを妻が支え、2人で力を合わせて壁を乗り越える住谷家の姿は、現代の夫婦像を体現しているかもしれない。

 育児においても、協力して向き合っている。

 大きな変化が訪れたのは、昨年4月だった。長男が高校、長女が中学に入学し、住谷は毎日弁当を作ることになった。

 バスケットボールをしている長男は朝練があるため、住谷の起床は午前4時半。長男が小学校に入学してから中学卒業までの9年間は給食で、「家を5時20分頃に出る息子を送り出したら、今度は娘のお弁当と朝ごはんの準備をして、7時半に送り出します」と、日常は様変わりした。

 もともと料理は好きで、弁当作りは苦にならないタイプだった。「結婚前に、夫の紹介で料理教室に通ったのがきっかけです。それまでは本当に何もできなかったのですが、基礎を教わって料理が楽しくなりました。今では家事の中で唯一好きなことです」。そのことが知らないうちに、自身を追い込んでいった。

「私も高校生の時にお母さんが作ってくれたお弁当の味を覚えているので、子どもたちにも手作りのお弁当を持たせてあげたいという気持ちが自分の中にあって。そういう性格も相まって、頑張りすぎてしまったんだと思います。病気の時期はストレスになってしまい、料理が全く手につかない時もありました」

 専業主婦ではない住谷は、子どもたちを送り出した後、仮眠もままならずに、仕事に出発。「10時から仕事が入っている日も多く、サロンの運営やスタッフの面接、商品企画の打ち合わせや、コンサル契約している会社との面談などをこなして帰宅します」。自宅で子どもたちの夕食を作り、再び打ち合わせや会食で外出することも。以前から睡眠が不足気味のところへ、追い打ちをかけるような状態になり、「不規則な生活が続いて睡眠障害になってしまいました」と、体調に異変が生じた。

体調変化はほかにも…三重苦の妻を救ったのは夫

「全く眠れないんです。ひどい時は4日間くらい眠れないこともありました。眠いと感じる頃には、もうお弁当作りのために起きなければならない時間で。その後、少し寝ようと思っても、仕事のことが気になったり、『起きられなかったらどうしよう』という不安で眠れなかったり」

 仕事もすべてが順調とは限らなかった。

「昔から不安障害やパニック障害を持っていたのですが、ビジネスパートナーの横領や裏切り、そういったことも重なり、1年ほど前はうつっぽくなってしまいました。強い薬を飲まないと眠れないし、日中も安定剤が手放せない状態で……」

 トリプルパンチの妻を救ったのは、HGだった。

「昔から、朝の生放送の前などに『目覚ましが鳴らなかったらどうしよう』といった強迫観念にかられて眠れなくなることがありました。それの延長で、お弁当作りも『すべて完璧にやらなきゃ』という気持ちが自分を追い詰めていたんだと思います。私が診断を受けてからは夫がとても協力的で、私が夜のうちにお弁当のおかずを作っておいて、夫が朝4時半に起きてそのおかずを詰めてくれるなど、すごく助けてくれました。一人だったら本当に大変だったと思います」

 現在も互いに体調を気遣いながら、役割分担を行っている。

 子どもたちには可能な限り、向き合っていくというのが住谷家の方針だ。多忙な中でも時間を見つけ、ともに過ごす時間を作っている。

「子どもたちが小さい頃は、夫婦のどちらかが必ず家にいる体制をとってきました。夫のスケジュールに合わせて、夫が家にいる時間に私が外で仕事をする、という形です。今は、もう高校生なので、2人とも仕事の時は、作り置きしたごはんを自分たちで温めて食べられるようになって成長を感じています。それぞれの家庭でやり方があると思いますが、夫婦での話し合いが大切ですよね」

 年々深まる夫婦の絆。子どもたちの成長もあり、家族全員で外食するのは年に数回ほど。慌ただしい暮らしの中で、ほっとするひとときも住谷は大切にしている。

□住谷杏奈(すみたに・あんな)1983年2月1日生まれ。小学生の頃から芸能活動を始め、2006年にお笑いタレントのレイザーラモンHGと結婚。08年に長男、11年に長女を出産する。個人事務所は「株式会社88BUZZ」。現在、割烹かわだとコラボした『beauty弁当』が、渋谷スクランブルスクエアで販売中。ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム

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