女優の今田美桜がヒロイン若松のぶを演じるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合など)の第88回が30日、放送される。のぶの恋人、柳井嵩(北村匠海)が三星百貨店で働くことになった。心配するのぶに、嵩は漫画は描き続ける約束するが…。
「あんぱん」第18週「ふたりしてあるく 今がしあわせ」(第86〜90回)振り返り(ネタバレ)
のぶと嵩が気持ちを確かめ合って3カ月後、のぶは代議士、薪鉄子(戸田恵子)の選挙応援で高知に戻ったが、嵩と話せたのはほんのわずかだった。その後、鉄子は無事再選を果たした。2カ月後、東京で暮らすのぶの前に突然、嵩が現れた。のぶの部屋で、嵩は「月刊くじら」を見せ、のぶの妹、朝田蘭子(河合優実)が書いた記事を見せた。蘭子は地元の会社で経理の仕事をしながら、フリーライターとして裁縫の記事を書いており、編集長の東海林明(津田健次郎)からも評価されていた。嵩は新聞社を辞めて上京したことを明かし、「とりあえず漫画を思いっきり描きたい」と語った。そんな嵩をのぶも応援。そこに、突然、嵩の母、登美子(松嶋菜々子)が笑顔で現れた。
登美子は嵩から手紙で状況を聞いており、困惑する2人をよそに、買ってきた酒で3人の再会を乾杯。登美子は軍人と3度目の結婚をしたが、先立たれた夫が残した目白の家で暮らしているという。のぶは、思いきり漫画を描きたいという嵩を応援したいと話すが、登美子は漫画なんて大の男がやることではないと猛反対。しっかりしろと嵩に言い聞かせた。
翌朝、のぶの家に行くと、次郎の写真が片付けられていた。それが気になる嵩。その後、登美子と銀座のカフェへ行き、そこで登美子から三星百貨店の採用試験を受けるよう勧められた。しっかりした会社に就職し、のぶを安心させろという登美子。「それが男の努めですよ」という母の言葉を嵩はしぶしぶ受け入れた。
鉄子も嵩の就職の相談に乗ると持ち掛けたが、のぶは、嵩は漫画を描くために上京したと言い、それを断った。それからしばらく、嵩はのぶの前に姿を見せなかった。ある日、子供たちにのぶが勉強を教えていると、嵩が近づいてきた。「どこ行っちょったがでえ」というのぶに、嵩は「ごめん、のぶちゃんを驚かせたくて、決まるまで会うのを控えてたんだけど…」と切り出し「仕事、見つけた」と述べた。のぶは漫画の仕事を見つけたのかと喜んだが、嵩は「違うよ…三星百貨店に就職が決まったよ」と言った。のぶも「おめでとう」と祝福したが…。
「あんぱん」第88回あらすじ
就職した嵩は、複雑な表情を浮かべるのぶに、漫画は描き続けると言って安心させる。一方、のぶは、法の整備が進むなかで取りこぼしがあるのではと思案していた。ある日、嵩は中目黒に部屋を借りられることになり、のぶに改めて何か言いかける。そこに登美子が現れ、2人の結婚について触れる。のぶが嵩は亡き夫、次郎(中島歩)に気兼ねしているのだと思うと言うと、嵩はのぶちゃんも…と言って思いを吐き出す。
「あんぱん」とは?
人気アニメ「アンパンマン」の原作者として知られるやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルにした朝ドラ。生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロインとその夫の人生を描く。脚本は中園ミホさん。主題歌「賜物」をRADWIMPSが歌い、「語り」を同局の林田理沙アナウンサーが務める。
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