史上最年少で米グラミー賞主要4部門を独占した米歌手のビリー・アイリッシュ(23)が16日、さいたまスーパーアリーナで来日公演を行った。2022年以来3年ぶりの単独公演。4万人を前に、代表曲「bad guy」など全25曲を披露した。
360度を4万人に囲まれ、マイク一本で対峙(たいじ)。座り込みしっとりと聴かせたり、約30メートルあるステージを走り回ったりと日本の舞台を満喫。一挙手一投足に食い入るように見つける大観衆は「ビリー!」と何度も叫び、愛を届けた。
3年ぶりの日本単独公演。前回時はコロナ禍によりファンはマスクを着用しての鑑賞で歓声は制限されていた。18年の音楽祭「サマーソニック」以来、単独公演では初めて日本で歓声を浴びた。冒頭のあいさつ前には30秒以上客席を見渡して体に歓声を浴び、ご満悦の表情。「東京、愛している。みんなのことが恋しかった。私のライブに来てくれてありがとう」と英語で感謝を伝えた。
13歳だった2015年に音楽共有サービスに作品をアップしたことで注目を集める。19年3月発売の「bad…」は米、オーストラリアなど10カ国以上の音楽チャートを席巻。第62回グラミー賞で年間最優秀レコード賞などの主要部門など5部門を受賞した。主要部門の独占はクリストファー・クロス(74)以来2人目で、女性としては初の快挙となった。
兄のフィニアス氏と共同で作品をつくる。若い世代の葛藤や不安に寄り添う歌詞が特徴的。さらに「体形よりも音楽や自身の中身までみてほしい」という思いからオーバーサイズの服を着用することも多く、若い世代の代弁者としてもみられている。
また今回の来日公演にあわせて、会場最寄り駅のJRさいたま新都心駅の構内アナウンスを担当。海外アーティストとして異例の取り組みを行った。
ビリー・アイリッシュ 4万人の大歓声に万感「恋しかった」コロナ禍“制限ライブ”以来3年ぶり単独公演
I want to comment
◎Welcome to participate in the discussion, please express your views and exchange your opinions here.
Comments