日本の秩序が保たれた光景は、訪日外国人が驚くことのひとつです。こうした文化の背景には、公共の場を大切にする意識や他者への配慮を重んじる価値観があります。オーストラリア人カップルは、日本の人の多さに驚く一方で、感激したことがあったそう。印象に残ったのは、どんな光景だったのでしょうか。
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温泉旅館にも宿泊「浴衣を着てくつろいだ」
オーストラリア在住のダンさんとジョージアさん。ふたりとも今回が初訪日で、東京や箱根、京都、奈良、大阪などをめぐりました。
「京都がアメージングだったけれど、奈良もとても良かった。強羅の自然も美しかった」とダンさん。隣でうなずきながら、ジョージアさんは箱根の旅を振り返ります。
「温泉旅館に泊まったの。宿にある浴衣を着てくつろいだり、温泉にも入ったりしてとても楽しかったわ」
街を散策中に驚いた、人の多さ
定番の観光スポットをたくさん満喫したふたり。とくに驚いたのは、日本での人の多さでした。ただ、ジョージアさんは有益な情報も得ることができ、楽しめたといいます。
「東京で出会った日本人が、『お寺は朝の早いうちに行くといいよ』と教えてくれて、京都では観光客を避けて動いたの。それがとても良かった。私たちも観光客なのだけど……(笑)」
外国人観光客があふれる日本の光景を振り返り、思わず笑うジョージアさん。ダンさんは、人がたくさんいて混雑していても、日本には秩序があると感じたようです。
「日本は、東京とか人が多い場所でも、人の流れが自然とできるからぶつからないよね。渋谷のスクランブル交差点ですらそうだから、それにびっくりして」
さらにダンさんは「歩道でも、右と左、それぞれ片側を選んでスペースを空けて歩くでしょう? 人混みは嫌いだけど、日本ではフローができてるから快適だった」と感心します。多くの人がそれぞれの進行方向を確認したうえで、互いを邪魔しないような動き方をすることに驚き、感動を覚えたようです。
日本では混雑したなかでも、秩序が保たれていることに感激するふたり。旅を通じて、さらなる発見ができると良いですね。
Hint-Pot編集部
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