
およそ300年の歴史がある伝統行事「盛岡舟っこ流し」が16日夕、岩手県盛岡市の北上川で開かれた。今年は市南部・仙北地区の町内会など12の団体が参加し、それぞれ舟を制作。川の両岸に集まった市民らが見守る中、竜をかたどった舟は川面に浮かぶと、火を付けられ、爆竹の音とともに勢いよく燃えていた。
起源は盛岡藩主の法事とされるが、現在は先祖の霊を送り、無病息災を祈る行事として定着している。
盆地で夏の暑さが厳しい盛岡でも「舟っこ流し」が終わると、秋の気配が感じられるとされてきたが、今年は猛暑が続く中で舟が流れていった。【佐藤岳幸】
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