ロシアのウクライナ侵攻を巡るトランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領による会談が18日、米ワシントンのホワイトハウスで始まった。トランプ氏は会談の冒頭、記者団の取材に応じ、「今日の協議がうまくいけば、(米国、ロシア、ウクライナの)3者協議が開かれる。戦争を終わらせる良いチャンスがある」と述べた。
両首脳がホワイトハウスで会談するのは口論になって決裂した2月28日以来。会談前、トランプ氏はゼレンスキー氏をホワイトハウスの玄関で出迎え、2人は笑顔で握手を交わした。
トランプ氏は会談の冒頭、「今日の会談は非常に重要だ。この後すぐに欧州の首脳たちとも協議する。持続的な平和を築けると思う」と述べた。
トランプ氏は15日に米アラスカ州でロシアのプーチン大統領と会談後、それまで主張してきた時限的な「停戦」ではなく、包括的な「和平合意」を目指す意向を表明した。
以前は消極的だったウクライナの「安全の保証」への米国の関与と、ロシアが要求するウクライナ東部ドンバス地方(ルハンスク、ドネツク両州)の割譲の承認をセットにして和平合意を目指すとの見方があり、ウクライナ側の出方が焦点になっている。【ワシントン金寿英】
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