元タレント中居正広氏の性暴力に関するフジテレビの一連の問題を巡り、第三者委員会から「不適切な会合」と認定された懇親会に歌手で俳優の福山雅治(56)が参加していたと所属事務所のアミューズが18日、明らかにした。会は元フジ専務の大多亮氏が開催。同局の女性アナウンサーが同席し、会話に性的内容が含まれ不快だったという参加者もいた。福山は「大変心苦しく思っております」などとコメントした。
アミューズはこの日午前7時ごろ、公式サイトで声明を発表。福山が懇親会に参加したことを明かした上で「あくまで仕事先の会食にお招きいただいたとの認識のもと出席した」と説明。その約10分後、福山がX(旧ツイッター)で「不安やご心配をおかけしているファンの方には、大変心苦しく思っております」などとコメントした。
第三者委の報告書によると、大多氏と福山の懇親会は2005年頃から年に1、2回開かれていた。「有力番組出演者」の歓心を買う目的で、退職者も含め、少なくとも19人の同局女性アナウンサーが同席。福山は大多氏にLINEで「女子アナの皆さまとの会、よろしくお願いします!」「新人アナに会いたいですねぇ」などと要請。参加した女性からは「会話が下ネタ的な内容だった」「不快だった」の意見も出ていた。福山側は、報告書が匿名で指摘した「有力番組出演者」であることを認めた形だ。
福山はこの日発売の「女性セブン」の記事で、懇親会の場で性的内容を伴う発言をしたことも認め「深く反省しております」とコメントした。同誌によると懇親会は、福山の愛称にちなみ“マシャ会”の名前でコロナ禍前の19年ごろまで開かれていた。福山が経営する都内のバーで開催されることもあり、全身ローションまみれになるローション風呂の話や、カラオケでの腰の振り方を指導するなど、率先して盛り上げていたという。福山の下ネタ好きは有名で「売られた下ネタは買う」とも公言しており、ローション風呂の話をしたことには同誌に「面白いことを言った方に対抗し、話してしまったかも」と語っている。
一方、福山は今年3月、第三者委からヒアリングの協力要請を受け、多忙を理由に書面で回答。会合での「性的発言や質問の有無」については「一切ございません」との認識を示していた。
事務所はこの日の声明文で「地方ロケ中で対面でのヒアリングは難しく、書面になった」と説明。福山はXで「関係者に対しての詮索、特定、誹謗(ひぼう)中傷が発生する可能性があると考え、名乗るべきではないと発信は控えていた」と釈明した。
フジは本紙の取材に「福山さんによるハラスメント行為があったという申告は確認されておりません」とし、ハラスメント事案には、必要に応じて適切に対応するとした。新たな問題が出てくれば、影響が各方面に広がる可能性もありそうだ。
【「ひとつ屋根の下」出演で親交深める】
福山は、93年に大多氏がプロデューサーを務めた月9ドラマ「ひとつ屋根の下」で初めて同局のドラマに出演。主人公家族の次男を好演し、番組も最高平均世帯視聴率が37.8%を記録するなど大ヒットした。そこから大多氏との絆を深め、95年には大多氏が手がける月9「いつかまた逢える」で主演。97年の「ひとつ屋根の下2」と続いた。その後も同局のドラマに何度も出演し、大多氏がドラマ制作担当の局長を務めていた07年には「ガリレオ」の第1シーズンが放送された。何度も続編が作られ映画化もされるなど、福山の代表作となった。
【26日には舞台あいさつ】
福山は今後、9月12日に「ブラック・ショーマン」、12月に「ラストマン―FIRST LOVE―」と主演映画の公開が続く。今月26日には完成披露試写会を予定。舞台あいさつも行われるが、関係者によると、福山は変わらず登壇予定という。TOKYO FMのレギュラー番組「福のラジオ」、「JET STREAM」は次回も通常通り放送する。
福山雅治 フジ「不適切会合」で下ネタ発言 参加者から「不快だった」の声
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