阪神―中日(19日・京セラドーム大阪)
阪神は、レギュラーの一部が先発を外れ、次の世代を担う選手が起用された。貴重な出場機会で結果を出したのがプロ3年目の20歳・井坪陽生(ひなせ)だ。8番・中堅でプロ初出場、初先発を果たし、初打席で内野安打を放った。
二回、この日に1軍昇格し、先発マスクをかぶった栄枝裕貴が同点の適時打を放った直後、井坪が初打席に立った。
1死一、二塁。中日の先発・マラーの初球の変化球を積極的に振ると、三塁方向へのボテボテの打球が幸いした。三塁手が一塁へ悪送球し、2人の走者が生還。内野安打も記録された。
東京都出身。東京・関東一高時代に甲子園出場はないが、長打力を持つ身体能力の高い選手として注目された。2022年秋のドラフト3位で入団。今季は2軍で73試合に出場して2割6分1厘の成績を残し、この日から1軍に合流した。
実績のある近本光司に代わって中堅のポジションも守り、プロの第一歩を踏み出した。【荻野公一】
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