回転寿司大手「はま寿司」(東京都港区)は19日、宮城県名取市の「名取杜せきのした店」で提供した「はまアイス(バニラ)」の容器に洗剤が付着し、口にした女児(3)に発熱や嘔吐(おうと)の症状が出たと発表した。女児は一時入院したが、現在は退院し、命に別条はないという。
はま寿司によると、16日の閉店後、キッチン内を清掃していた従業員がアイス保管用の冷凍庫の上に洗剤などを噴霧するための用具を置いた。用具から漏れ出した洗剤が冷凍庫内に流れ込み、アイスの容器に付着したという。
17日午後2時ごろ、口にした女児の家族からの申告で発覚した。別の客からは「(アイスから)洗剤の臭いがする」と指摘があったという。
はま寿司では冷凍庫や食材の上に噴霧用具を置かないようにマニュアルに定めていたが、この店では守られていなかった。冷凍庫内の商品を破棄し、内部を洗浄したという。
はま寿司は「今後同様の事態が再び発生することのないよう、全従業員に対しマニュアル通りの作業の再徹底を図るとともに、全国の店舗において管理体制の一層の強化に努めてまいります」とコメントを発表した。【木原真希】
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