元タレントの田代まさし氏が１９日、都内で行われた「こころの処方箋」の出版イベントに出席した。
書籍では度重なる不祥事でどん底を味わった田代氏が、希望を見いだした言葉を紹介。その背景にある思いや体験を明かしている。
イベントにはゲストとして、元ヤクザという異色の経歴で少年少女の支援活動を行うホーミーケイこと井上ケイ氏、バンド「クールス」のリーダー・佐藤秀光の妻カオリさんも出席。思い出話に花を咲かせた。
井上氏のアメリカでの服役経験から、話は田代氏の獄中体験へと展開した。刑務官にたびたび指導を受けたという。「段ボールの厚い紙を爪で一枚ずつはがす作業があるんですよ。爪が伸びてないと、なかなかむけないんです。食事の時のつまようじをとっておいて、その作業で使ってたら『何やってんだ、田代』と」と注意を受けたそう。「『つまようじは本来何に使うものなんだ』と聞かれて、『食事で歯に物が挟まった時と、紙をはがす時に使います』と答えたら、すごく怒られた」と大笑いした。
田代氏を支援し続ける井上氏は「田代さんが何回捕まろうが手を差し伸べますよ」とコメント。「今回はこれまでと全然違いますもんね」と、田代氏の変化を評価していた。
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