「多国間主義が必要」 共同議長のアンゴラ大統領訴え TICAD

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フォトセッションで国連のグテレス事務総長(右)と話すアンゴラのロウレンソ大統領(中央)=横浜市で2025年8月20日、ロイター 拡大
フォトセッションで国連のグテレス事務総長(右)と話すアンゴラのロウレンソ大統領(中央)=横浜市で2025年8月20日、ロイター

 日本政府が主導する第9回アフリカ開発会議(TICAD9)が20日、横浜市で開幕した。共同議長でアフリカ南部アンゴラのジョアン・ロウレンソ大統領が登壇し、不安定さを増す国際情勢を念頭に多国間協調の必要性を訴え、「アフリカと日本は平和な国際秩序を目指す信頼できるパートナーだ」と強調した。

 55カ国・地域で構成するアフリカ連合(AU)の議長も務めるロウレンソ氏は冒頭、1993年から続くTICADの成果に言及。アフリカ経済が成長を遂げる一方で、依然として貧困やインフラ開発といった課題を抱えていると指摘した。

 こうした課題を解決するためには、相互に協力する多国間主義が不可欠だと強調。「自国第一主義」を掲げる大国の存在を踏まえ、「我々は保護主義と地政学的な緊張の再燃を目の当たりにしている。この状況は国家間の関係を規定する国際法と、それを基盤とした国際秩序を脅かすものだ」と警鐘を鳴らした。【飯田憲】

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