大阪ビル火災 屋外の室外機付近が激しく焼損 府警が出火原因を捜査

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火災があった大阪・ミナミの雑居ビル=大阪市中央区で2025年8月19日午前8時52分、松原隼斗撮影 拡大
火災があった大阪・ミナミの雑居ビル=大阪市中央区で2025年8月19日午前8時52分、松原隼斗撮影

 消火活動中の消防隊員2人が死亡した大阪・ミナミの雑居ビル火災で、火元とみられるビルの屋外に設置されていた空調の室外機付近が激しく燃えていたことが20日、捜査関係者などへの取材で判明した。大阪府警と大阪市消防局は出火との関連を慎重に調べている。

 火災は18日午前10時前に発生。道頓堀川に面して隣り合う6階建てと7階建ての雑居ビルが計約100平方メートル焼けた。府警と市消防局は6階建てビルの1階付近が火元とみて、出火原因を特定するために19日から現場検証を始めている。

 捜査関係者などによると、6階建てビル1階の南側壁面に設置された室外機周辺が激しく焼損しているのが確認されたという。ビルに入居する店舗関係者によると、この場所には各フロアの空調とつながる室外機が複数取り付けられていた。

 火災の専門家によると、室外機のモーター部分が何らかの原因でショートしたり、炎天下で室外機が高温になったりして発火するケースがあるという。

 燃えた二つのビルは通路でつながっており、7階建てビルの5階で消火活動をしていた隊員2人が天井の崩落で建物内に取り残され、窒息死した。

 府警と市消防局は、6階建てビルで発生した火災が隣の7階建てビルに燃え移ったとみており、詳しい状況を調べている。【大坪菜々美、川地隆史】

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