北朝鮮が見えるスタバの盛況 違和感の裏にあるもの

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 韓国北西部の金浦(キンポ)空港から電車とバスを乗り継いで2時間あまり。北朝鮮との軍事境界線に近い愛妓峰(エギボン)(標高154メートル)の頂上に米国資本のコーヒーショップ「スターバックス」の店舗がある。昨年11月の開業以来、「北朝鮮が見えるスタバ」という物珍しさから連日、外国人を含む大勢の観光客が訪れている。

 愛妓峰は軍事的要衝のため、朝鮮戦争(1950~53年)の際は激戦地の一つだった。一帯は非武装地帯(DMZ)にあり、立ち入りに許可が必要な区域だ。客は山のふもとから専用バスで山頂に向かう。検問所では銃を携行した軍人からチェックを受ける。

 スターバックスの店内からは、河川を挟んで約1.4キロの距離にある北朝鮮南西部・黄海北道(ファンヘプクド)の集落を見渡せる。展望台の望遠鏡をのぞけば、村の様子をつぶさに見ることができる。

 対岸の村は、北朝鮮の「良い暮らしぶり」をアピールするための「宣伝村」だと言われてきた。だが、その割には建物はボロボロで、道路は舗装されておらず、住民の衣服も…

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