28日にNHK「クローズアップ現代」(後7・30)が放送され、二刀流復帰したドジャースの大谷翔平投手(31)の球速アップの秘密について、データアナリストや動作分析の専門家らが見解を示した。
2度のトミージョン手術から“二刀流”復帰した大谷は、メジャー自己最速をマークするなど、平均球速が手術前の155.7キロから約2キロアップし、今季は157.5キロとしている。
MLBデータアナリストは、球速だけでなく、ボールの回転数も進化していることを指摘。手術前の23年シーズンと比べ、今季は150回転以上増加、平均で2418回転を記録しているという大谷。メジャー平均2316回転を大きく上回っているという。
「多くの場合、投手は復帰後に回転数が下がります。以前より力を込めて投げられないから」としたうえで、「翔平の場合、球速はすぐに回復し、回転数も大幅に上がりました。珍しいケースです」と驚きを隠せない様子。「スピードだけでなく、ボールの質も格段に上がっています。手術明けの選手としては極めて異例」とも語った。
動作解析が専門の筑波大の川村卓教授はフォームの変化に言及。以前よりも右肩を下げたフォームで、体が大きく傾いているといい、「フォーシーム(回転数)をいかに伸びるフォームにしていくかというのを一番のテーマに置いたようなフォームになっていると思います」と説明。「体を縦に使っている分、上からしっかり(指を)かけることができるので、バックスピンがきれいにかかっていく、ボールが伸びやすくなっていくと」と続けた。
2度手術の大谷翔平 球速アップの秘密、MLBデータアナリスト「珍しいケース」動作解析専門家の見解
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