2005年、小学5年生でグラビアデビューし、世間にさまざまな驚きを与えた紗綾さん(31)。デビュー当時、「中国の反日運動を止めた少女」というインターネット上での流言飛語が意外な話題となったものの、その後もキャリアを進め今年でデビュー20周年を迎えた。
2022年に結婚、現在一児の母として広島に居を構えながら現在も芸能活動を続けている紗綾さんにこれまでの足跡を振りかえってもらった。(全3回の1回目/ 続きを読む )

10代の時の紗綾さん (本人提供)
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安室奈美恵さんみたいになりたかった
――紗綾さんが11歳でグラビアデビューされた時は「こんな小学生がいるのか!」と本当に驚きました。今回は遡ってデビューの経緯から聞かせてください。
紗綾 もともと安室奈美恵さんみたいになりたかったんです。歌って踊れるアーティストになるのが夢で、4歳の頃からストリートダンスを習っていました。
小学生になってからは、ファッション誌に載りたいなとか、『天才てれびくん』(NHK Eテレ)に出たいなという願望もあって、小学4年生のとき、ダンス&ボーカルユニットのメンバー募集のオーディションを受けたところ合格、事務所にも所属しデビューすることになりました。
――ダンス&ボーカルユニットに参加すると同時に、グラビアもはじめられたんですか?
紗綾 3人組のユニット「Sweet Kiss」を結成後、最初のお仕事が歌やダンスではなくDVDの撮影だったんです。「パリで撮影」と聞いていたんで、「フランスでミュージックビデオの撮影をするんだ!」なんて喜んで、メンバー2人と、事務所のスタッフさんたちと飛行機に乗ったんですけど、着いたのがパリじゃなくて、バリだったんです。
「このビキニを着て撮影するんだよ」と言われた途端、涙が溢れて
――バリ島! 大人にだまされた?
紗綾 いいえ、それは私の聞き間違い、勘違いでした(笑)。ただ、撮影当日、衣装に着替えるというんでメイクさんがいる部屋へ行ったら、ベッドの上にビキニがいっぱい並べられていたんです。小学生だからまだビキニなんて着ないし、見たこともなかった。だから「なんですか、これ?」となりますよね。
「このビキニを着て撮影するんだよ」と言われた途端、その場で無意識に涙が溢れてきたんです。大人の方に言われるがままビキニを着せられて、カメラの前に立たされ……嫌々撮られたのが最初の仕事でした。
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