〈 先生にもイジメられたぽっちゃり子役→慶應卒の“エリートイケメン”に大変身…元人気子役“細山くん”こと細山貴嶺(30)が明かす、子ども時代の苦労 〉から続く
「太いけど細山です!」のキャッチコピーとお坊ちゃまキャラで人気を博した元子役タレントの細山貴嶺さん(30)。『世界一受けたい授業』などで活躍する一方、幼少期からいじめに遭い、自殺未遂をするほど追い詰められた時期もあったという。
その後、慶應義塾大学卒業と同時に芸能界を引退し、ゴールドマン・サックスに入社。現在は動物医療の会社を起ち上げたばかりの細山さんに、子役タレント時代から現在に至るまでの話を聞いた。(全3回の2回目/ 3回目 に続く)

細山貴嶺さん ©細田忠/文藝春秋
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「何で貴嶺だけ授業を早退して仕事に行っていいの?」苛烈なイジメが始まったきっかけ
――いじめに遭っていた時の記憶がフラッシュバックすることはありますか。
細山貴嶺さん(以降、細山) いじめそのものはないんですけど、大切な人に裏切られる夢はよくみますね。
たとえば、夫婦関係は良好で喧嘩すらほとんどしたことがないのに、妻から「他の人と生きることにしたわ」って言われる夢とか。どこかで、人に対する怖さみたいなものがまだ残っているような気はします。
――インターナショナルスクール時代に苛烈ないじめにあったということですが、はじまりはどんなものだったのでしょうか。
細山 ひとつは前回お話しした、「何で貴嶺だけ授業を早退して仕事に行っていいの?」みたいな、「俺たちだって勉強したくないのにズルい」というものですね。
もうひとつは単純に成績に関する部分で、僕は当時、特に算数の成績が良かったんですよね。で、いじめっ子たちってわりと親からのプレッシャーも強くて、「絶対に1位を取れ」みたいな環境だったそうです。
そういった中で僕がずっと算数は1位を取ってたんで、「下に見ている貴嶺みたいなヤツに負けるなんて許せない」と、さらにいじめを受ける感じでした。
「殴る蹴るとか、首を締められたり…」「先生にもいびられた」インターナショナルスクールで受けたイジメ被害
――具体的に、どんないじめがあったのでしょうか。
細山 「イエローモンキー」とかって呼び方もそうですし、英語の発音がきれいじゃなかったので、そういうところをいびられるところから始まって。
宿題ボックスというのがあって、そこにやってきた宿題を各自で入れておくんですけど、僕が提出したはずの夏休みの宿題がボックスから消えたことがあり、「確実に入れたはずです」と先生に訴えても、「でも入っていないんだからあなたが悪い」と、先生にもいびられて。
そこから殴る蹴るとか、首を締められたり、段階を踏んでちょっとずつ陰湿になっていきました。
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