戦争を伝える大切さ「八月の声を運ぶ男」 困難でも後ろ向きにならない決意

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 戦後80年を迎えた今年、多くのテレビ番組で特集が組まれ、スペシャルドラマも編成された。高畑勲監督のアニメーション映画「火垂(ほた)るの墓」(1988年公開)は15日に日本テレビ系でノーカット放送された。

 原作は直木賞作家・野坂昭如の同名の小説。野坂自身、神戸の大空襲を経験している。父は出征中で母を空襲で失った兄と妹が、2人で生き抜こうとする姿を描いた秀作だ。地上波放送は7年ぶりだったが、こうした作品に私たちは日常的に触れるべきだろう。

 戦争を伝えることの大切さが強く叫ばれる一方で、実体験として語れる人は年々減少している。戦後17年、62年生まれの私は、亡き両親から戦時中の経験を時に聞いた。多くに触れたわけではないが、他の思い出話とは異なる重さを感じた。

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