ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者、ダニエル・オッテンザマーが、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)を務める大阪フィルハーモニー交響楽団の「オール・ニールセン・プログラム」の定期演奏会に登場し、協奏曲のソリストを務める。
AIRには2024年度、就任した。「互いに手の内が分かっているところからスタートできるから、音楽的なサポートも得られやすい」と手応えを口にする。24年夏、演奏会のアンコールで大阪フィルの奏者とモーツァルト「2本のクラリネットとバスクラリネットのためのディベルティメント」を披露。「コラボの一つの象徴になる演奏」になった。
モーツァルトやウェーバーなど、“王道”を演奏してきた中での今回のニールセン。自身にとって「コンクールの重要な場面などで演奏することが多かった」曲だ。ウィーン・フィルで初めて取り上げた際のライブ録音は23年にCDが出ている。「リハーサル初日、周囲から『何でモーツァルトとかじゃなくて、こんな難しい曲を』と文句を言われた」と冗談交じりに語るが、「リハーサルが終わると、皆が曲の良さが分かってムードが良く…
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