経産省に衝撃、国の再エネ計画にも影響か 三菱商事の洋上風力撤退

Date: Category:経済 Views:2547 Comment:0

三菱商事の中西勝也社長(手前)から、千葉県と秋田県沖の洋上風力発電所事業から撤退を決めた理由を聞く武藤容治経済産業相(右)=東京都千代田区で2025年8月27日午後5時22分、中島昭浩撮影
三菱商事の中西勝也社長(手前)から、千葉県と秋田県沖の洋上風力発電所事業から撤退を決めた理由を聞く武藤容治経済産業相(右)=東京都千代田区で2025年8月27日午後5時22分、中島昭浩撮影

 三菱商事は27日、千葉県と秋田県沖の3海域で計画する洋上風力発電所事業から撤退すると発表した。中西勝也社長は「実現可能な事業計画を立てることは困難であるとの結論に至った」と述べ、建設コストの大幅増などを理由に挙げた。

 「本当に衝撃的だった」(経済産業省幹部)。洋上風力発電は、政府の再生エネルギー戦略の主軸に位置付けられているだけに、三菱商事の撤退発表で、事業を主導してきた経産省に動揺が広がった。「日本における洋上風力の導入に遅れをもたらし、大変遺憾だ。今回の撤退は地元の期待を裏切るもので、洋上風力全体に対する社会の信頼そのものも揺るがしかねない」。武藤容治経産相は27日、三菱商事の中西勝也社長から撤退理由の説明を受けた後、厳しい言葉を伝えた。

 政府が2月に閣議決定した第7次エネルギー基本計画では洋上風力について、…

Comments

I want to comment

◎Welcome to participate in the discussion, please express your views and exchange your opinions here.