
横浜市・三菱重工Eastは、2024年の第95回都市対抗大会で初優勝を果たした。三菱重工グループの再編で結成され、4年目での悲願達成だった。
「East」の初代監督で日本一に導いた佐伯功監督(50)、主将の矢野幸耶選手(31)、最優秀選手賞の橋戸賞に輝いた本間大暉投手(30)、攻守で活躍した武田健吾選手(31)が、歓喜を振り返った。【構成・円谷美晶】
座談会の主な内容
つながったいろんな人の思い
お互いの魅力とは
どんなチームが日本一に?
都市対抗、社会人野球の魅力は
連覇への意気込み
打球捕った時に涙こぼれ…
――日本一になった7月30日は矢野選手の誕生日でした。決勝では2本塁打を含む4打数4安打の大活躍でした。
◆矢野 あんな日はもう一生無いやろうなと思います。試合前はもう、死ぬんかなと思うぐらいの(プレッシャーがかかった)心境でした。監督からも圧が来ていたので(笑い)。おいしいところを持っていけて良かったです。
――武田選手と本間投手は、22年にENEOSの補強選手として日本一を経験しました。自チームでの優勝はどう感じましたか。
◆武田 ENEOSで優勝させてもらった経験も生きたと思います。やっぱり「このチームで優勝したい」という気持ちが一番強かったです。ずっと一緒に戦ってきた仲間なので。最後に自分が相手の打球を捕った時に涙がこぼれちゃって。本当にうれしかったです。
◆本間 優勝直後にスタンドを見たら同じ職場の人がいて、すごく喜んでくれていました。あの景色は忘れられないものでした。
――佐伯監督は、18年の三菱重工名古屋時代の日本選手権と昨年の都市対抗の2大大会で日本一になりました。
◆佐伯 一緒にやっている選手、コーチらチームスタッフと日本一にたどり着いたという意味では、都市対抗も日本選手権も同じ喜びです。ただ、反響の大きさから、都市対抗の優勝はやはり特別なものなのだなと感じました。
統合した時から思い強く
――名古屋と広島、17年に統合された長崎も含めれば4チームの思いや歴史を背負ったチームでもあります。
◆佐伯 統合した時からその思いは強く持ってやってきたつもりです。長い歴史の中で、…
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