栃木県警佐野署は28日、県南に住む60代男性が、交流サイト(SNS)で人工知能(AI)を使った投資話を持ちかけられ、計約1億8380万円をだまし取られたと発表した。SNS型投資詐欺事件として捜査している。
同署によると、3月下旬ごろ、男性のSNSアカウントに著名な投資家を名乗る人物から連絡があった。その人物から紹介された別の投資家から「AI投資はリスクが少なく利益が出る」などと誘われた。男性が指定された投資アプリに30万円を振り込んだところ、1日で1万円以上の利益が出たとアプリに表示された。
信用した男性は4月21日~7月4日に、指定されたインターネットバンキングの口座に計24回、現金約1億8380万円を振り込んだ。金融機関に口座を凍結された男性が、被害に気づき同署に相談をしたという。
同署はSNSのやりとりだけで確実に利益が出るなどとうたった投資話は詐欺の可能性が高いとして、慎重に対応するように注意を呼びかけている。【渡辺佳奈子】
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