自民党の神田潤一法務政務官は28日、自身のX(ツイッター)で、総裁選の前倒し実施を求めるため、政務官を辞任する可能性に言及した。
自民は27日の党総裁選挙管理委員会で、総裁選の前倒し実施を求めた議員名などを公表すると決定。書面提出の期日は9月8日を軸に調整している。
神田氏は憲法が定める「投票の秘密」に触れ、「前倒しを求める意思確認も、憲法などの重要な理念である『投票の秘密』にのっとって行われるべきではないか」と氏名公表に否定的な考えを示した。選管の決定は「石破(茂)総理・総裁の続投を支持する側からの『政局』のように感じられる」とした上で、「憲法などに反するような手続きを入れてまで続投を図ることが一国を率いる総理大臣としてふさわしいあり方と言えるだろうか」と疑問を呈した。
決定を受けて前倒しを求める方向に「大きく傾いている」と指摘。現職の政務三役が前倒しを求める場合は、辞任が必要との見方があることに関しては「たとえそのために職を辞すことになろうとも、それこそが国民にとって重要な政策を前に進めていくために必要なことだと感じている」と投稿した。
神田氏は衆院青森2区選出で当選2回。旧岸田派に所属していた。【鈴木悟】
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