トランプ米大統領は7月31日、メキシコとの貿易や国境警備などに関する交渉を90日間延長すると自らのソーシャルメディアに投稿した。8月1日以降も、合成麻薬フェンタニルの流入対策の不備を理由とした25%の制裁関税など現行の関税を継続する。
メキシコのシェインバウム大統領と電話協議して決めた。トランプ氏は「これまでと全く同じ条件を90日間、延長することで合意した」と投稿。「メキシコはフェンタニルに関する25%関税、自動車への25%関税、鉄鋼・アルミニウムと銅への50%関税を払い続ける。メキシコは非関税障壁の即時撤廃にも同意した」と加えた。
トランプ氏は7月中旬、交渉で合意できなければ、8月1日以降、30%の関税率を適用するとメキシコに書簡で通知していた。メキシコには多くの日本の自動車メーカーや部品メーカーが進出し、米国に製品を輸出している。【ワシントン大久保渉】
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