「友達いない」定年後に誰と旅行に?57歳管理職が感じた孤独

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 A子さん(57)は従業員500人ほどのメーカーでマーケティング部門の部長職をしています。数年前から、ある大学で客員教授として週1回の講義も担当しています。忙しい毎日ですが、最近、とても孤独を感じることがあります。

 これまでA子さんは、時間がいくらあっても足りないほど多忙でした。勤務時間の後は取引先や部下との付き合いのほか、大学の講義の準備があります。このため、日々「やらないこと」を決めて、なんとか時間を作り出している状況でした。

 ただし、A子さんは今年いっぱいで役職定年を迎え、大学の客員教授も来春で契約期間が終わります。一気に自由な時間が増えそうなので、有休をまとめて取得して海外旅行に行くことなども考えています。でも、一緒に行く人がいない現実に気づきました。

これまでは仕事最優先

 A子さんは仕事上、付き合う人はたくさんいます。食事会や観劇などに誘ってくれる知人もいます。ただ、旅行に一緒に行くようなプライベートの友人となると、一人も思いつきません。

 A子さんは部長職に手が届くポジションになった40代後半から、仕事を最優先に毎日を過ごしてきました。「プライベートの付き合い」は優先順位を下げ、年賀状もやめました。お盆休みや正月などに集まっていた学生時代の友人仲間もいましたが、コロナ禍を機に参加しなくなりました。

 先日、自宅に高校の同窓会の案内が届きました。これまで全く参加していませんでしたが、…

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