トランプ米大統領が24日、改修工事中の米連邦準備制度理事会(FRB)本庁舎を訪れました。政治的独立性が重んじられるFRBに現職大統領が踏み込むことは異例です。トランプ氏は工事費用の予算超過を理由に、利下げ要求に応じないパウエル議長を批判しようとしましたが、パウエル氏に間違いを正されるやり取りがありました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「トランプ氏が誤ったデータでFRB批判」を解説します。
Q トランプ氏はパウエル氏にどんなことを言ったの?
A 「少し調べたところ、(工事費用は)約31億ドル(約4600億円)になっているようだ。少し、いや、かなり増えた」と話しました。
Q それでパウエル氏は?
A 驚いた様子で首を振り、「聞いたことがない」と否定しました。
Q トランプ氏の反応は?
A トランプ氏は内訳を書いた紙をスーツの内ポケットから取り出し、自信たっぷりにパウエル氏に手渡しました。
Q それを読んでパウエル氏は?
A 「これは別棟を含めている。5年前に完成した建物だ」と間違いを正しました。
Q 間違いを正されてトランプ氏はどうしたの?
A 気まずくなった様子で「それで、追加のコスト超過を予想しているのか?」と尋ねましたが、パウエル氏は「そうは思っていない」と答えました。
Q 利下げの話も出たの?
A 記者との質疑応答で、トランプ氏が「金利を下げてほしいんだよ」と笑いながらパウエル氏の背中をたたく場面がありました。
Q パウエル氏の解任についてはどうだったの?
A 視察終了後、トランプ氏は「その必要はないと思う。彼が正しいことをすると信じている」と述べました。
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