路面電車、JR広島駅ビル2階に高架で乗り入れ 全国初 被爆電車も

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「駅前大橋ルート」が開業し、広島電鉄広島駅の電停で出発を待つ被爆電車=広島市南区で2025年8月3日午前6時10分、佐藤賢二郎撮影 拡大
「駅前大橋ルート」が開業し、広島電鉄広島駅の電停で出発を待つ被爆電車=広島市南区で2025年8月3日午前6時10分、佐藤賢二郎撮影

 被爆80年を前に、広島電鉄の路面電車がJR広島駅ビル2階に高架で乗り入れる「駅前大橋ルート」が3日、開業した。大勢の市民や鉄道ファンが詰め掛ける中、広島原爆で被爆し、復興の象徴となった「被爆電車」も高架橋を走った。

 路面電車が高架でJR駅ビルに乗り入れるのは全国初という。同ルートは、電鉄広島駅と比治山町交差点(いずれも広島市南区)を結ぶ約1・1キロ。開業により、JR広島駅への移動や市中心部へのアクセスが便利になった。

 電鉄広島駅の電停前では午前5時半から出発セレモニーがあった。電鉄の仮井康裕社長は「真新しいプラットホームから出発する電車は、次の100年に向けて走り出す一番列車。広島の町で電車を走らせ続ける覚悟を持って運行していきたい」とあいさつした。

 電鉄社員の「出発進行」の合図で、午前6時1分に一番列車が出発すると、集まったファンらの大きな拍手が起きた。その後、修理を経て現役で運行する被爆電車が続いた。

 夫と息子の3人で訪れた広島市中区の中島真由さん(53)は「世紀の瞬間に立ち会うことができてうれしい」と笑顔を見せた。【井村陸】

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