モデルでラジオナビゲーターの長谷川ミラは、3日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演。7月の参院選でも注目が集まった外国人政策をめぐり、複雑な心境を吐露した。
番組では「石破降ろしVS石破辞めるな 参政党躍進で日本は右傾化へ!?徹底討論SP」と題して、今の政治の話題を特集。「日本人ファースト」を掲げた参政党が14議席獲得の躍進を果たしたことをめぐり、国内在住の外国人らの声を紹介しながら、出演者が討論。また、参院選のさなかに政府が出入国管理の徹底や社会保険料の未納防止などの実態把握と厳格な対応を視野に「外国人との秩序ある共生社会推進室」を立ち上げたことにも触れ、日本をめぐる外国人政策の「変化」を伝えた。
たけしは「昔は外国人と共生するのが当たり前の話だった。我々もそう教育されてきたが、このところ、ジャパニーズを大事にして外国人に対する規制をやろうみたいなのが自然になってきているね」と指摘。エッセイスト阿川佐和子から見解を問われた長谷川は「少なくとも私の周りでは(外国人排斥などの動きは)見ませんが、私は日本国籍なんですが、父が外国国籍(南アフリカ)なんですね」と自身の生まれ育った環境に言及。「自分だと、見た目でハーフというのが分かるので、これからもしかして、私は外国人差別の対象になるのかなとか。今も東京でインバウンドの客と間違われることがありますが、日本には中国や韓国など、いろんなバックグラウンドの方がいるのに、ひとくくりで。ああ、そういう時代がきてしまうのか、とシンプルに悲しかった」と口にした。
父親に見解を聞いたとして、「かなり保守的な考えで35年以上日本にいる」と述べ「外国人の選挙権はいらないし、土地の購入制限には賛成だと。ただ、今の日本の流れを見ていて、35年前に日本に来た時はものすごく大変な思いをしたと。当たり前だけども、ルールに合わせないと宇宙人扱いされてきたので、時代にどうにか合わせてきたのに、今、あまりルールを守っていない外国人と呼ばれる方を見ていると、なんだかもどかしいと。そこに自分がひとくくりにされてしまうのは、もどかしいと」と、父親の心境を代弁。「外国人の中にもいろんな葛藤があるのではないか。私自身もそうですけど…」と複雑な思いを口にした。
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