4日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅に続落した。前週末終値と比べ一時900円以上値下がりし、取引時間中としては約2週間ぶりに節目の4万円台を割った。1日発表された米雇用統計が市場予想を大きく下回り、米国の景気減速懸念が急拡大。東京外国為替市場で円相場が前週末比で一時3円を超える円高・ドル安となったことも重しとなり、輸出関連株を中心に売られた。
終値は前週末比508円90銭安の4万290円70銭。下落幅は米中貿易戦争への懸念が広がった4月11日(1023円42銭)以来の大きさだった。
円相場は、雇用悪化による米国の早期利下げ観測が高まったことで、日米の金利差縮小が意識され、円高・ドル安が進行した。午後5時時点で、前週末比2円66銭円高・ドル安の1ドル=147円87~89銭。【山下貴史】
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